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2017年10月20日 17時52分

高速道路の落下物「年30万件」以上…タイヤ原因で親子死亡、重大事故あとたたず

高速道路の落下物「年30万件」以上…タイヤ原因で親子死亡、重大事故あとたたず
画像はイメージです

岡山県津山市の中国自動車道で10月18日、落下物とみられるタイヤが原因で、大型トレーラーが横転し、路肩にいた親子2人がはねられて亡くなる事故が起きた。親子の乗用車も事故前、同じタイヤに乗り上げて動けなくなっていた。高速道路上の落下物は、年間約30万件以上も発生しており、これまでも重大な事故につながっている。

報道によると、今回落ちていたのは、ほかの大型トラックなどにつけられていた予備タイヤとみられ、何らかの理由で落下した可能性があるという。岡山県警は、タイヤを落とした車両の特定をすすめている。

中国自動車道を運営するNEXCO西日本に取材したところ、管内における落下物は年間約13万1000件(2015年度)。うちわけは、1位のプラスチック・ビニール・布類(毛布やシートなど)が4万3800件、2位の自動車部品類(タイヤなど)が1万4800件、3位の木材類(角材やベニアなど)が1万2500件だった

また、NEXCO東日本の管内では年間11万1500件、NEXCO中日本の管内では年間6万8000件(いずれも2015年度)の落下物が発生している。3社合計すると、約31万500件にものぼった。こうした落下物は、後続車両が衝突や乗り上げるなどして、重大な事故の原因となっている。

●これまでも死亡事故が起きている

NEXCO西日本によると、九州自動車道で2012年1月、普通貨物車が進行中、前方に落下物(毛布・シート)があることに気付いて、後方を確認せずに進路変更をしたため、後ろからきた大型バスが避けきれず追突し、大型バスの乗員1人が亡くなる事故があった。

また、同じ九州自動車道で2015年9月、普通乗用車が追い越し車線を走行中、対向車線から飛んできた落下物(輪止め)がフロントガラスを貫通し、助手席の同乗者に直撃して、重傷を負う事故も起きている。

こうした落下物は、交通管理隊がパトロール時にみつければ、すぐに排除する対応をとっている。だが、落下物の事故はあとをたたない状況だ。もし、高速道路で落下物を見つけたらどうすればいいか。NEXCO西日本は、最寄りのサービスエリアの非常電話から、あるいは携帯電話ならば、かならず同乗者か安全な場所に移動・停車してから、道路緊急ダイヤル(#9910)に通報するよう呼びかけている。

(弁護士ドットコムニュース)

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